宮古島トライアスロン参戦記録【レース編4】

バイクパート100km通過。
あと55km。


強風の中100km走って来てしっかり疲弊した身体で、
また2回目のあの強い向い風30kmを走らなければならない。

しかも時間もギリギリ。
すでに精神的にもかなり疲れていた。


いざ向い風に対峙すると、
1周目と変わらない風の強さであったとは思うのだけれど
あの速度はもう出ない。
22km/h程度がやっとの状態。
頻繁にギアチェンジをして一番楽に回せるところを探るが、
それでも足を動かし続けるのが辛い。

ここまで補給は予定通り順調に摂れていたので
ハンガーノックと言うことはないと思う。
これまでの風との戦いが、ものすごく体力を消耗させているのだろう。
2回目、泊っていたホテルの前を通る頃には、
辛くて少し涙が滲んでいた。

ワイドー!ワイドー!と声援を送ってくれる沿道の人も
私の苦痛の表情に気付いて声を強めてくれる。
それが分かって、通り過ぎてからまたうるっときたり。
早い早い、泣くのはゴールを確信してからだ。


2回目の池間大橋。今度は渋滞はない。
でも突風は変わらず襲いかかり、疲れた体に鞭を打つ。
気を抜いたらハンドルを取られる。
すでにしびれて感覚が鈍くなっていた手のひらにグッと力を入れ、
ハンドルを握りしめた。

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池間折り返し、ここからは追い風。
背中を押してもらいながらグングン進むが、
一周目のような楽しさはない。
できるだけ速く進まないと関門を通れないという焦りのみ。

前後を走る人達も時間ギリギリであることに気付いているのだろう、
下りでも足を止めることなく回し続けている。
でも登りのスピードは皆ガタ落ち。
みんな疲れているんだ。


130kmほど乗って来ているので、
身体のいろんなところに痛みが出ていた。
腰、お尻、股、手のひら、背中。
幸い足の筋肉疲労は感じなかったので、
ギアの選択は間違っていなかったのだろうと思う。

何気に一番きつかったのが、左手の手のひらだった。
フロントを変速する度に激痛が走り、
もうブラケットを持っているのも辛かった。
左腕をDHバーに置き、右手だけブラケットを持って変速していた。


145kmの看板を通った時、
バイクフィニッシュの関門時間15時10分まで、あと30分だった。
追い風区間であったし、30分あれば10kmは問題なくいける。
バイクフィニッシュは通れるだろうと思った。

でも問題はトランジットだ。
ほぼ全着替えを予定しているバイク→ランのトランジット。
10分かかるかもしれない。
バイクのタイムにそれが含まれたら、
ランスタートできないかもしれないのだ。

ヒヤヒヤどころの話ではない。
1分1秒でも早く帰らなくては。
登りも全く足を緩めず、ガンガン踏んだ。


大勢の声援を受けながら
バイクフィニッシュラインを超える。
急いでバイクから降り、押して走った。

ボランティアの学生さんにバイクを預け、トランジットバッグを受け取る。

本来ならバイクフィニッシュ袋一つのはずだが、
スイムフィニッシュ袋と2つ渡された。
なるほど、ランシューが1足しかない人の救済のために
運用をアレンジしたのだ。
よかった、これで多くの人が胸をなでおろしたことだろう。


急いで着替えテントに入る。10人くらいが着替えていた。
外では「あと10分!あと10分です!!!」のMCの声。

あと10分、それは私はもう大丈夫なのか、
それとも10分かかって着替えていたらアウトなのか、
全く分からない。

のんびり「もう大丈夫だね~」とゆっくり着替えている人もいるので
きっと大丈夫なのだろう。
でももし通常通りランスタートまでがバイクタイムであったらと思うと、
ゆっくり着替える気には到底ならなかった。

いっそのことシューズだけ履き替えて出てしまおうかと思ったが、
長時間コンプレッションタイツのシリコンに締めつけられ
太ももが鬱血しかけていたし、
なによりこのまま走ると確実にシリコンが擦れて激痛を生むと思った。

まだ8分ある!タイツを履きかえるくらいできる!
急いでレーパン2枚を脱ぐ。
インナー代わりに履いていたレーパンのパッドにしっかり血が滲んでいた。
痛いと思った・・・切れていたのか。

急いで下着とCW-Xを履き、膝の位置を合わす。
ゼッケンを付けているランスカを履き、ランポーチを装着。

靴下!靴下どうしよう!
今履いているのは、1stランから履いている5本指じゃないランソックス。
5本指じゃないソックスで、フルを走ったことはない。
でも、ボウルダーやワセリンを塗り込んで丁寧に5本指に履き替えている時間は
きっと、ない。

迷ったが、そのまま行くことにした。
きっと大丈夫。
シューズを履いて、靴紐だけはしっかりと締めた。

忘れ物がないか、声に出して確認しながら袋に入れ直し、
「よし!」はっきりと声を出してテントを出た。


スタッフさんに2つの袋を渡し、ランスタートのラインを通る。
ピッと鳴ったその時、MCが叫んだ。

「あと2分!急いで!!急いで!!!」


間に合った。

きっとあの様子ならば、2分以内にバイクフィニッシュラインを通れば
OKだったのだろう。
トランジットタイムは、ランに含まれるのだ。


時間との戦いで、全くシミュレーション通りにいかないトランジットだったが
最低限の着替えはできたし、忘れ物もない。
自分の判断で短縮できたのだから、プラスに考えよう、そう思った。


しかし関門ギリギリとは・・・・・

リアルタイムでチェックしてくれてる皆さんを
ヒヤヒヤさせてしまったなあ~~~~。

状況が分からない分、走っている本人よりヒヤヒヤのはず。

決して、
ブログをドラマティックに演出するためにギリギリ通過してるわけじゃないですよ(笑)
そんな器用ではありません(笑)


何はともあれ、苦しみ抜いたバイクが終わった。

さあ、フルマラソンのスタートだ。

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コメント

恐すぎる!!
バイクフィニッシュまで、握力が保って
本当によかったね〜(T_T)

で、そのトランジット、恐すぎる!!
好きでギリギリになってる訳じゃないのに
ランとバイクのどっちに含まれてるか?で
レース自体が決まってしまうって…

これも、まだロングに挑戦してない僕にとっては
勉強させてもらってるな〜って思います(^_^;)
>まやさん
手、ほんとやばかった。
しびれて握力がないのもなんだけど、
とにかく激痛だったのです。

トランジット怖いっしょーーーー(笑)
私がバイクフィニッシュを通過したのは10分以上前なので
まだそんなにギリギリ感が漂ってないんですよ。
だけど、着替えに軽く10分はかかると思ってたので
全然安堵できず。
テントに入っても「よかったね~」な空気感なんですけど
いやいやほんとか?ほんとに安心していいのか???って。

バイクフィニッシュ制限15:10としっかり書いてるし
今読み返しても分からないままです(笑)
前もってちゃんと確認したいところですね。
これからアンケートを書こうと思っているので
感想欄に質問として書いておこうと思います。

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