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大阪のオカンがトライアスロンするブログ

小学生のオカンがトライアスロンを楽しむ日々を書き連ねておりまする。

 

大阪城トライアスロンの一日を審判員目線から解説(1)

泥のように眠りましたが、台風の凄い風の音で目覚めました(@@;
一日ずれてたら中止だったな~。
無事開催できてほんとよかったですね。


では、2019年大阪城トライアスロンの一日を、
審判員目線からレポートします。
(写真は競技以外の時間で撮ったものです。)



5:30 審判集合、受付
エリア別に分かれてMtg。前日打ち合わせどおり、とのことで、まず現地確認へ。
前日聞かされたとおり、エイジのdismountの位置が変更になっている。



降車からトランジションまで長い!!と思われた選手が多かったと思いますが、
降車してすぐのところに、一般の方が横断を待っていたのに気づいたでしょうか?
元々は横断ポイントより先に降車ラインがありましたが、
横断コントロールの難しさとリスクの高さに気づき、国際審判のYさんが移動を提案、
技術代表(コースの最終決定者)により承認されたとのこと。

コースをさっと見ただけでそういう気づきと提案ができるのが凄い。
予測と仮説。もちろん経験に裏づけられてのことだと思いますが、経験だけでは気づかないと思います。
選手目線、観客目線、審判目線、ボランティア目線を切り替え、想像とシミュレーションをし、こうだったらどうなるか、を考える力です。
素晴らしい。尊敬します。



トランジション全体と周囲を歩いて動線把握。



長い・・・・(^^;
入り口は二箇所。
5-6人の審判で両方でのチェックインは難しいと考えられ、南側のみに設定。
北側口はエリートトランジションの入り口が目の前で、
エリートレース中は通行できないので、閉じることに。1人立って南口へ案内する、とした。

ここで、一つ問題の作りこみをしてしまったな、と振り返って思う。

エリートレース中、北側が通行できないことはいずれの選手向け資料にも書いていない。
北側の出口を閉じていることも書いていない。

南側からの動線は書いてあるが、閉じていることを書いていないのと、
レース動線が同じ地図に書かれていて、相当全体を把握した人間しか読み取れないものになっている。
なので、「北側からは出られません、出入りは南側からのみです」ということを、
南側で周知する必要があったのだ。呼びかけなり、掲示なりで。

それがなかったから、選手は長い長いトランジションをレース直前に往復し、難しい動線に奔走されストレスを感じることとなった(と思う)。
一番奥のラックの選手だと、目の前に見えている荷物預かりテントに行くために、800mくらい歩かないといけなかった。
結果、トランジションに大きな鞄が置かれている例が多数見られることとなった。

【改善ポイント】
・選手が動きやすい動線の確保(後述)
・分かりやすい現地掲示
・読み取りやすい地図など適切な資料
・事前に知らせていない決定をしたときは必ず周知



7:50 エリートスタート10分前
北側から来場したエイジ選手が、エリートのレース動線確保のため南側に移動出来ず、
どうやってもトランジションに入れない、どうしたらいいのか、と困惑の顔で叫ぶ。

スイム会場を沿わずに太陽の広場から大きく回ればいける。
しかし、時間的にも余裕があるのでここはそう案内せず、
「エリートがスイムアップするまで閉じているだけなので、その後は通れます。
 時間もあるので、エリートのスイムを観戦してから行かれてはどうですか?(^^)」
とお声がけすると
皆さん、そうですね~と納得して下さった。

ちなみに、エリートの時間帯にその横断ポイントが封鎖されてしまうことは
一切聞かされていないので、審判各自でそう察知するしかありませんw



北側出入り口周辺の動線が非常に難しく(というかめちゃくちゃ無理がある)、
一般客や観戦客が柵を開けて入ってくる例多数。
選手はお願いすれば聞いてくれるけど(審判服だからねw)、一般の方はそうはいきません(笑)
こりゃ、ここにいた方がいい、と判断し、チーフにエリート終わるまでここにいますと許可を貰って動線対応。

8:00エリート男子スタート
全選手が上がったのを待って、動線変更。
・・・ん?よくよく見たら、ここ、動線作れるやん・・・・?

落書きで失礼。こういう配置と動線になっていた。



エイジトランジションは出口封鎖、
一般客は森の中歩いてきても突然道がなくなるという動線だった。



しかし、計測のテントを向かい側に配置していれば、そこをエイジ選手&一般動線に出来たのでは?



もちろんエリートレース中のコントロールは必要だけど、エリートは固まって来るので横断コントロールはそう難しくはないのだ(^^)

来年はきっと同じコースではない(ワールドカップなのでエリートが土曜になるのでは?)と思うので
この配置案はなんの意味もないですけど、
動線や業務の設計をする時に必要となる考え方を一つ説明します。


業務や動線の設計には、人の動きの予測が不可欠。
それを机上でやるには何度も何度もシミュレーションを重ねないといけない。
そのためにまずやることは、「ステークホルダー(利害関係者)の抽出」です。(アクター、ともいう)

その道を利用する関係者、
エリート選手、エイジ選手、観客、公園一般客、審判、ボランティア、VIP、メディア、Official、、、
を洗い出し、それぞれがどういう目的の時にどう動くのか、を書き出します。
そのどれもが矛盾しないコースが作れたら最高ですけど、そうは行かないので、優先順位をつけ妥協点に落としていくわけです。


そして、優先度が低くなったステークホルダーに納得していただくためには、
ただ「協力してください」ではなく、充分な説明と回避策の提示、一番いいのは「別なるメリットの提示」ができれば納得だけでなく満足頂けて全員ハッピーw
(今回で言うと、ここで数分お待ち頂ければ、世界レベルのアスリートが見られますよ、とかですかねw)


ってことを、あらゆる場所あらゆる業務で検討を重ね、
大会は作り上げられていくのですよ~。

ステークホルダーが多ければ多いほど要求の整理は難しくなるので、
大阪城公園みたいな、都会で人通りの多いところで、エリート&エイジの多数のカテゴリの大会になると
超絶難しくなります(^^;;;;
動線もだけど、業務の切り替えが(^^;;;;

【改善ポイント】
・選手が動きやすい動線の確保
 (そのためにはステークホルダーの洗い出しとフローの確認、シミュレーション)
・分かりやすい現地掲示(「横断場所」などのサインを高い位置に掲示する等)
・審判およびスタッフへの詳細情報の事前周知



8:40 エリート男子バイクフィニッシュ
エリートのトランジションは男子と女子で共用するので、男子のバイクが終わり次第女子に転換するというオペレーションになっていました。
私はエリートの審判資格はないのですが、作業のお手伝いはさせて頂けます。
エリートの国際審判の皆さんの指示で、エリートの荷物を運びます。

10分ほどで75台のバイクとトランジションの荷物を移動させ、女子のトランジションに張り替えていく作業。
とてつもないスピード感でした(笑)
なかなかできない経験。体験できてよかったです。


もし来年同じ業務ができるとしたら:
・【事前】75枚分のビニール袋の口を開けておく(ほら、40代の指ってカサカサなんでwwwww)
・一気にナンバーマグネットを剥がしてBOXに入れる
・一気にビニール袋をBOXに入れる
・各自、ビニール袋にレースナンバーとキャップ、ゴーグル、マグネットを袋に入れて
 フレームに縛り、バイクを持ち上げて移動させる



9:25 エリート女子スタート10分前
男子と同様、動線の説明・コントロール・通れない&分かりにくいことの謝罪。でただただ時間が過ぎる。
これは、分かりやすい掲示物で回避できる業務ですね~。
ベテラン警備員さんと相談して、クレームが多発するところにコーンとコーンバー配置しましたわいw



10:00 エイジトランジションクローズ30分前
荷物を置きにいきたいが目の前にある荷物預けに行くにはどうしたらいいのか、と
封鎖されている北側出口で何件も何件も言われる(笑)
いや、うん、そうですよね、私もそう思います(笑)
すみません、エリートレースが終わるまではここは通せないのです、、、逆側の出口からぐるっと回ってください、、、と
頭を下げ下げお願いする。

10:20 エリート女子全員バイク終了
エイジトランジション北側通路をオープンし、エイジ選手を太陽の広場に通す。
トランジションクローズまで10分、第一ウェーブスタートまで5分、第2ウェーブスタートまで10分。
「時間に余裕を持って行動してください」はそれはそうなのだけど、
トランジションから荷物預けまでの迂回の距離がちょっと長すぎるわな。
ちょっと再考したら作れた動線ちゃうかな~と思えただけに、選手には申し訳ない思いでした。

10:25 エイジトランジションクロース5分前
ここまで全くできなかったトランジションへの声かけ。
「10:30でトランジションクローズします」
「それ以降はもう入れません」
「全てのウェーブの選手が対象です」
「ウェットスーツなど取りにこれません。スタート準備をして出て下さい」


そっ、そっ、そうなの!?????という反応を見せる選手のみなさま、
目視しただけで10名以上(笑)すいません、そうなんですよ(^^;知らなかったですか、、、そうですか、、、。

慌ててウェットを出したり、セッティングをしはじめる選手に、
急いで欲しいけど落ち着いて確実にやってください、と声かけ。
ごめんねえ、もっと早く、入り口で声かければよかったねえ。
というか、去年の「当日の動き方」資料、今年は作らなかったんだなー。


10:35 第1ウェーブスタート
20分後には選手がトランジションに来るから、それまでに全員出させないと。
ひとりひとり声かけしながら出していく。
バイクに余計なものがついていないかのチェックをしながら。

うわ、ウェットスーツ、置いてあるやんwwwあ、こっちも!こっちも!!

ざっと見ただけで、30着くらいは確認できた(--;;
恐らくスプリントの選手(スタートが3時間後)だろうなあ。
続々と「取りたいんですけど」って来るんだろうなあ。。。

南側入り口を守っていた審判の皆様と、ウェット取りに来る人問題どうする?って打ち合わせ。
業務の隙を見ながら個別対応しかないね、と顔を見合わせて苦笑い。
少なくとも30人よ!(笑)選手2人が並行して歩けるかって幅の通路のトランジション、
レース中に30人連れて帰ってくる時間、どれくらいかかると思う?
それを3人の審判で対応するのです。(私は別ポジション)

選手それぞれが、「トランジションクローズしたらもう入れない」ことの把握、
それを認識した上での行動予測と行動、はもちろんだけど、

初心者さんにそれを把握してもらうためにはどういう事前告知をしないといけないか、ではないか。

当日できることには、限りがある。


【改善ポイント】
・読み取りやすい地図など適切な資料
・初心者が誤りやすいポイントを図示するなどした資料
・分かりやすい現地掲示
・現地での声かけ(ができる程度の人員配置!!)



一旦切ります。
誰得な内容ですが、自分の頭の体操です。


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* Category : 審判

* Comment : (3)

* by Hiro
これ読んでるだけでも目が回りそう(@_@)
僕は観戦も参戦もこの大阪城しか知らないので動線についてはこんなものなのだろうと思って「何やねん、どこ通ったらええねん」とかは思いませんでした。クレーム対応している若い警備さん(女子)が動線のレイアウトを把握してなくて「わからんねやったらええわ!」とか言われてるの見て「んー、大変やなぁ。でも一般の人からしたらそう言いたくなるよなぁ」って思いましたね。大阪の街の中での大会、何もかも完璧にはできないですよね。
トランジョンのクローズとかはルミさんや他のブロガーさんのレポを読んでるので、『クローズしたら入れないぞ』って常に考えてました。ので、時間内に何度も何度も出たり入ったりして確認し、周りのセッティングを見たり隣に人がいたら聞いたりして、とにかくクローズ後に入れてくれと言うことがないように心がけました。それでもサングラスを頭にかけてたのを忘れてて、クローズ後に外から手を伸ばしてサドルの穴に引っ掛ける(ごめんなさい)って失敗をしました。
ルミさんが居た所は説明会で聞いていました。Yさん(たぶん説明会で司会をされた方かと)の柔らかい口調で充分納得です(^^)
初の僕にとってはディスマウントからの長い距離が落ち着く時間になったので個人的にはよかったと思ってます。ってか、ここしか知りませんけどw

長々とすみません。

管理人のみ閲覧できます * by -

Re: 大阪城トライアスロンの一日を審判員目線から解説(1) * by るみ
Hiroさん

ありがとねぇ(^^)
でも、私が選手として出てたら、あの動線の難しさはご意見ものです。
安全面最重要なので、動線設計自体はしょうがないのだけど、説明が足らないよねー( ̄▽ ̄;)
選手の皆さんはほんとよく我慢してくれたなあ、と感謝しています。

一般の方からは、それはそれは怒鳴られまくりました(笑)

コメント









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これ読んでるだけでも目が回りそう(@_@)
僕は観戦も参戦もこの大阪城しか知らないので動線についてはこんなものなのだろうと思って「何やねん、どこ通ったらええねん」とかは思いませんでした。クレーム対応している若い警備さん(女子)が動線のレイアウトを把握してなくて「わからんねやったらええわ!」とか言われてるの見て「んー、大変やなぁ。でも一般の人からしたらそう言いたくなるよなぁ」って思いましたね。大阪の街の中での大会、何もかも完璧にはできないですよね。
トランジョンのクローズとかはルミさんや他のブロガーさんのレポを読んでるので、『クローズしたら入れないぞ』って常に考えてました。ので、時間内に何度も何度も出たり入ったりして確認し、周りのセッティングを見たり隣に人がいたら聞いたりして、とにかくクローズ後に入れてくれと言うことがないように心がけました。それでもサングラスを頭にかけてたのを忘れてて、クローズ後に外から手を伸ばしてサドルの穴に引っ掛ける(ごめんなさい)って失敗をしました。
ルミさんが居た所は説明会で聞いていました。Yさん(たぶん説明会で司会をされた方かと)の柔らかい口調で充分納得です(^^)
初の僕にとってはディスマウントからの長い距離が落ち着く時間になったので個人的にはよかったと思ってます。ってか、ここしか知りませんけどw

長々とすみません。
2019-09-23 * Hiro [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2019-09-23 * [ 編集 ]

Re: 大阪城トライアスロンの一日を審判員目線から解説(1)
Hiroさん

ありがとねぇ(^^)
でも、私が選手として出てたら、あの動線の難しさはご意見ものです。
安全面最重要なので、動線設計自体はしょうがないのだけど、説明が足らないよねー( ̄▽ ̄;)
選手の皆さんはほんとよく我慢してくれたなあ、と感謝しています。

一般の方からは、それはそれは怒鳴られまくりました(笑)
2019-09-24 * るみ [ 編集 ]